春鳴舎越前工房が移転リニューアルいたしました!

工房のこと

すっかりご無沙汰しております。
刻々と変わる状況で、波乗りが勢い・急回転ともに激しく、ついて行くのに必死でございます。

ここで、越前工房で活動を開始したと書いてから、そんなに日は経っておりません。
なのに。
実は先日、工房が移転いたしました。
3月1日より、新たな工房で再スタートです。

いきさつは、詳しく語りません。
ただ、たくさんの方々に多大なるご支援ご協力を賜ったおかげ…としか、申し上げようがありません。

移転することそのものは、昨年12月には決定していたのですが。
そこからの行き先が決まるまでの過程が、それはもう、一日どころか、時には時間単位で刻まれた正確なタイミングの連続となりまして。

一つでも何かがズレていたら、今の状態はありませんでした。

それほどに、今回の移転劇は、本人達も驚くしかない状態。

もちろん、口を開けて棚ぼたを待っていたわけではないのです。
それなりに動いてリスクも取って…という結果です。

それでも、今の私や家族の現状を考えた時に、今回の移転劇は、

「他力なしには、一つも進まなかった」

と、断言できます。

移転先は、越前町小曽原~越前焼の本場

新しいところは、移転前の場所から、とても近いのです。
車なら5分かからないでしょう。
徒歩でも行けるし、自転車があれば楽勝。
そんな距離です。

近い場所を狙って探したわけではなくて。
一旦は別の市に移ることに仮決めしていたところに、まるで天から降ってきたかのように登場したのが、今回の家でした。

お話をいただいて場所を見たら、小曽原だった…のです。
別の市に出るのではなくて。
一転、越前町に留まることに。

新しい工房の大家さんは、北陸屈指の企業会長。
築160年の古民家を移築リフォームされた、素晴らしい山荘です。


私達一家がどう転んでも、万に一つどころか百万に一つほども手に入れられる確率はない。
そんな、本当に素晴らしい古民家です。

この家は、山を切り拓いて作られた、個人所有の広大な敷地の中にあります。
この家の他にも、会社で管理されている築450年という更にものすごい広大な移築古民家があり。
その前には、滝が流れ鯉が泳ぐ池があったり。
果樹園や田畑があり。
敷地の中を車で移動する、という広さです。

私達がお借りしたのは、もともと工房としてリフォームされていまして。
ホール(いわゆる土間)には、福井県産の笏谷石(しゃくだにいし)が敷き詰められていて。
コンクリートの土間とは趣が異なります。

内部は、ケヤキ材を敷き詰めたフローリング部分と、襖で田の字型に仕切ることができる和室。
ケヤキ張りの書斎は、窓からの眺望最高です。

贅沢すぎて、どうしてこんな場所に私達が入っているんだろう…と、引っ越し終えた今も不思議でなりません。

リビングに相当する場所。
ここに置いた机は、前の工房用に夫が作った手作りの机です。

これがまた、不思議なくらいに、この部屋のカラーにフィットしました。

塗料を選ぶ時、深く考えずに「ケヤキ」を選んだそうなのですが。
前の工房に置いた時、ちょっと色が赤すぎたかな、という印象だったのです。
もう少しダークな落ち着いた色の方がしっくりきたね…と、前の工房に入れた時の感想。

それが、移った先は、床も柱も家具も、ケヤキ、ケヤキ、ケヤキ!

今はまだ浅い色ですが、経年でだんだん、もっと馴染んでいくことでしょう。

新工房でもDIY! 移築された時のまま放置の二階を、隠れ家スペースに改装

二階は、建材(ただの板)むき出しの状態で、床も、踏むとあちこち軋みます。
そこを、夫がコツコツと改装していく予定です。

長期戦になりますが、ああしようかこうしようかと考えている様子は、とても楽しそう。
なにしろ今回のDIYは、「自分用の隠れ家スペース」も作る予定なのです。
賃貸ですが、自由に改装して良いと許可もいただいております。

愛知の自宅に置いたプレハブハウスを工房に自力改装したり、倉庫を作ったりと、今までやってきたDIYスキルを存分に発揮してくれることでしょう。

暖冬も、味方になりました

今年は特別に暖冬だったことも、今回の移転劇には幸いしました。
なにしろ、越前工房に来るようになった当初…2019年6月ですが。
12月中旬から3月初めまでは、越前との往復は諦めることになるかもね…と思っていたのです。
このあたり、福井の中でも雪が多いそうなので。

しかし、今シーズンはほぼ、降雪がありませんでした。

おかげで、まるでパズルのように組み上げられた行程が、すべて滞りなく運ぶことができました。

暖冬で損害を被っている方々も多い中なので、それを喜ぶのも気が引けるのですけど。
私達に限っては、本当に、ありがたい気候でした。

それだけに、来期はどうなるかな、って。

ずいぶん暖かくなっている今でも、大きな古民家は朝晩冷えます。
来期の暖房費……節約方法を考えておかないとねー!

これからは、越前で過ごすことが増えます。
近い将来は、移住です。

この恵まれた場所を…
160年前の遺産とも言える古民家を移築して守ろうとされた大家さんの想いも、共に。
うまく、活用していくべく、様々考えております。

私が制作の場として使う以外にも。
教室をやったり。
場所をお貸ししたり。
イベント企画してみたり。

この、時間がゆったりして気の良い土地を、より楽しくて素敵な場にしたい。

ぜひ、遊びにいらしてください。

  

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