サイズ:F20キャンバス(727×606mm)、アクリルガッシュ。
画像は、リサイズした以外の加工はしていません。
私の大好きなアクリル絵の具は、大阪に本社があるターナー色彩。
中でもジャパネスクカラーシリーズが好きです。
が、ゴールドとシルバーだけは、ターレンスのアムステルダムアクリリックカラーに軍配があがります。
金銀はアクリリックカラー、他はターナーというのが、私の絵の具。
まぁ、それほど強固なこだわりがあるわけではなく、気に入った色を単品で買っていって使っていたら偏ってた…という感じです。
今回の騎龍観音は、とりわけ、パールシリーズが大活躍しました。
特にパールホワイトね。
これがなかったら、この絵どうなったかなあ…と思うほどです。
今回はモデリングペーストは使わず。
下地を何層か重ね塗りしていますので、その際のペインティングナイフによる塗り跡が面に出ています。
白ジェッソ→黄土色→再び白ジェッソと地塗りを重ね。
シルバーで、観音様と龍の最初のアタリを描きました。
そこから、金、黒金などで少しずつ肉付けして、差し色のマゼンタなどを取り混ぜつつ進め。
目鼻立ちを描きこみ、基本の造形を出していきます。
描き重ねて、だんだんこうなり…
光背の描き込み。
細かい線を描き混んだ光背、上から後光を重ねて…
さらに光背の線に白を足す…と。ちょっとわかりにくいですが。
けっこう、複雑な工程を踏んでます。
今までは私、一気にガーッと勢いで最後までいっちゃう描き方が多かったんですけれど。
こういう、重ねて、重ねて…という絵も好きなんです。
もとは油彩をやってましたしね。
この絵は、ずいぶん前に描いた不動明王以来の仏様。
観音様は、ちゃんと描いたのは初めてです。
ちょっと遠い存在だったので、なかなか手が届かなかったのですが。
龍から入っているとはいえ、スムーズに画布に彫り起こすことができました。
神様や龍とはまた違ったハードさはありましたけどね……そりゃあそうですね。
しかし、もうこれで、「仏様はちょっと無理なんで~」とかいう、のんきな言い抜けができなくなった感じ(^_^;
色彩がかなり微妙なので、画像ではうまく出てません。
ぜひ、原画を見てください。
こちらの展示会で初公開となります。
[kagurazaka]