騎龍観音、完成しました【龍の箱庭展25日から】

作品制作についての諸処

サイズ:F20キャンバス(727×606mm)、アクリルガッシュ。

画像は、リサイズした以外の加工はしていません。

私の大好きなアクリル絵の具は、大阪に本社があるターナー色彩。

中でもジャパネスクカラーシリーズが好きです。

が、ゴールドとシルバーだけは、ターレンスのアムステルダムアクリリックカラーに軍配があがります。

金銀はアクリリックカラー、他はターナーというのが、私の絵の具。

まぁ、それほど強固なこだわりがあるわけではなく、気に入った色を単品で買っていって使っていたら偏ってた…という感じです。

今回の騎龍観音は、とりわけ、パールシリーズが大活躍しました。

特にパールホワイトね。

これがなかったら、この絵どうなったかなあ…と思うほどです。

今回はモデリングペーストは使わず。

下地を何層か重ね塗りしていますので、その際のペインティングナイフによる塗り跡が面に出ています。

白ジェッソ→黄土色→再び白ジェッソと地塗りを重ね。

シルバーで、観音様と龍の最初のアタリを描きました。

そこから、金、黒金などで少しずつ肉付けして、差し色のマゼンタなどを取り混ぜつつ進め。

目鼻立ちを描きこみ、基本の造形を出していきます。

描き重ねて、だんだんこうなり…

光背の描き込み。

細かい線を描き混んだ光背、上から後光を重ねて…

さらに光背の線に白を足す…と。ちょっとわかりにくいですが。

けっこう、複雑な工程を踏んでます。

今までは私、一気にガーッと勢いで最後までいっちゃう描き方が多かったんですけれど。

こういう、重ねて、重ねて…という絵も好きなんです。

もとは油彩をやってましたしね。

この絵は、ずいぶん前に描いた不動明王以来の仏様。

観音様は、ちゃんと描いたのは初めてです。

ちょっと遠い存在だったので、なかなか手が届かなかったのですが。

龍から入っているとはいえ、スムーズに画布に彫り起こすことができました。

神様や龍とはまた違ったハードさはありましたけどね……そりゃあそうですね。

しかし、もうこれで、「仏様はちょっと無理なんで~」とかいう、のんきな言い抜けができなくなった感じ(^_^;

色彩がかなり微妙なので、画像ではうまく出てません。

ぜひ、原画を見てください。

こちらの展示会で初公開となります。

[kagurazaka]

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