美しいモノを見るのも、作るのも好きだ。
しかし、自分が装うという方面になると、これが残念なくらいに、どうでもよくて。
しかしながら…人と一緒に写真に収まるような機会が増えてくると、そうも言ってはいられない。
何を着たいとか、どう見られたいとか。
そういった欲求がほぼ皆無なものだから。
どのように見せると、どういう結果が起きてくるか…なんてことも、どうもピンとこなくて。
服にお金をかけたい気持ちもまるでないので、ついついテキトーなモノですませてしまうのが常。
人からも、しばしば、「これから、それじゃあマズいよ」というご指摘をいただくのだが。
そうだよね…と思うけれども、なんともよくわからないジャンル。
ただ、一つだけ、わかることがある。
「印象に残るスタイルは、その人の個性が<看板>の機能を果たす」
ということだ。
そのことは、実例もいろいろと見ている。
埋もれる=忘れられやすいよりは、印象に残るものを身に着ける方がいい。
個人のキャラクターを立たせるほうがよい立場なら、なおのこと。
そこで、私は、自分の看板になるものを自分で着ることを考えた。
和服がよいのだろうけれど、着慣れないから動きにくいし。
汚す仕事でもあるから、そこは気になる。
では、それに近くて、ラフだけどちょっと日常からは浮いたものはなんだろう…と思って「作務衣」がいいと思った。
それに、手描きする。
イベントに出展する時や、初見の方と多く会う機会には、それを着るようにする。
お仕事は?と聞かれて「これ描いてます」みたいに、わかりやすく説明もできる。
ということで、最初は白い作務衣、次に黒に手描きした。
先日の、東京神楽坂での「龍の箱庭展」でも、黒作務衣を着た。
ところが。
少々、暑かった。
夏用の作務衣もあるので、新しく作ればいいのだけれど。
自分が主体ではない時にもそれを着るか?
なんて、考えてもいて。
人が集まる席に行くけれど、そこでの主体は自分ではない…そんな時。
作務衣ほど主張する必要がない時や、さすがに場違いでしょ~という時。
そう思って、無地のブラウスに手描きをしてみた。
長袖だけど、薄手のブラウスなので、比較的長く使えるはず。
写真だとわかりにくいけど、絵の具はシルバーをベースに、黒金、金、パール赤、パール青と派手な色を使っている。
写真に収まる時のことを考えて、映り込みやすいように龍に降りてもらった(笑)
最近は、家にいる普通の時でも作務衣を着ている。
動きやすいし、洗濯も楽でよい。
さすがに、家用のものは描いていない。
田舎住まいには少々、浮きすぎる(笑)