まとこしやかに語られる「本物の霊能者はお金など受け取らない」という説。
あるいは、
「霊能者側はお金を貰うと能力が無くなる、だから気持ち、あるいは菓子折り程度しか取らないものだ」
という説。
実際にそれを貫いている霊能者は、いるだろう。
その場合は、おそらく、その人は他の収入で生活をしている。
だからできる。
あるいは、金銭を受け取らずとも生活がまわるような、寄進といったもので成り立っているか。
そして、そのような霊能者が事実「ホンモノ」かどうかというのは。
実は、関係ない。
お金を受け取らない主義であることを「ホンモノの証」と信じ込んでいると、かえってニセモノを掴むことになるので注意されたし。
(むろん、何をもって「ホンモノ」「ニセモノ」とするのか…というのは、そもそも難しい議論である)
確かに「依頼を金だと思い始める」ことへの戒めは必要だ。
しかし、その戒めを「金銭対価は受け取らない」ことで設定するかどうかは
術者側が決めること だ。
「あの霊能者はお金は取らない。だからあなたも取るべきではない」
などは、依頼側が言うことではない。
お金を取らずに引き受ける霊能者を希望するなら、「あの霊能者」に依頼すればよいだけのことだ。
そうではない、自分が指名する人に依頼を希望するのであれば、提示の対価を払うのが当たり前。
仮に、交渉を試みるところまではいいとしても、それで断られたのであれば、提示された金額を支払うか、引き下がって他を当たればよい。
ましてや、依頼者ですらない外野が言うのは筋違いも甚だしい。
戒めに失敗した結果「返し」を食らうことは、金銭関係以外でも起きる。
詐欺師かどうかの見極めを、金銭対価を取るか否かで線引くのは、別のところで足取られる原因にもなる。
戒めの設定を何でしているかは真贋には関係ない。
本記事は、以前に書いたこの記事の補足的なもの。
この内容は、根が深くて、定期的に話題に上ってくる。
今回もFacebook上で出てきたので、改めて前回の記事もリンクしておく。

…..なんてね。
霊能で仕事してるわけじゃない私は、なぜかこういうことばかりガチガチにタガがはまっているので、なかなか踏み込めないでいるんだけどね。
軽ーく踏み超えて行く人を見てると、怖い反面、ちょっと羨ましいときもある。