【知ってる人だけ範囲という壁を乗り越え、外の世界へ向けて漕ぎ出したあなたへ】
「知っている人達」に知られればよかった。
その枠の中では、応援された。
賞賛ももらった。
でも。
もう、あなたは、その範囲では満足できない。
だから、枠を超えて行くしかない。
外の世界へ向けて。
あなたのことを知らない人達の中へ。
「ねえ、見て見て!聞いて聞いて!」
と呼びかけても。
この海の上では、その呼びかけがどこに届いているのか、届いているのかいないのかすら、わからない。
元の島へもどろうか…という気持ちがよぎる。
もどれば、たぶん。
また、知っている人達が周りに来てくれるだろう。
いいね、と言ってくれて。
たまには、買ってくれたりもして。
楽しい。
けれども、あなたはもう、気づいている。
知り合いだからでなければ、鼻も引っかけられないのでは…
その不安で、寝付きが悪くなるほど寒くなることを。
だから、漕ぎ出したはず。
考えよう。
どうやったら、声を届かせることができるのか。
どうやったら、あなたの存在を、今は視界に入ってすらいないところへ、届かせることができるのか。
旗を立てよう。
遠くからでも見えるように。
あなたを知らない誰かが、あなたの声を拾い上げてくれたなら。
何のバックボーンも知らない誰かが、あなたの声を聞いてくれたなら。
見てくれたなら。
その時、あなたは、その人になんと、応えるのだろう。
考えよう。
そして、準備しよう。
出会いがやってきた時、ぞんぶんに応えられるように。
受け入れるかどうかは、その相手が決める。
あなたにできることは、真っ直ぐその人と向かい合い、するべきことをするということ。
がんばろう。